学会長挨拶
学会長 加藤清人(平成医療短期大学 作業療法専攻)
22回東海北陸作業療法学会(岐阜)は一般社団法人岐阜県作業療法士会が担当します。本学会は、2023年12月9日(土)~10日(日)の2日間の日程で岐阜市の長良川国際会議場において対面形式にて開催させていただきます。東海北陸地区で4巡目となります本学会の学会長を仰せつかりましたこと、大変光栄に存じております。
岐阜県作業療法士会では2022年6月より実行委員会を立ち上げ、ご参加くださる皆様にとりまして有意義な学会になりますよう実行委員一同が準備を進めているところです。行き届かないところも多くあると存じますが、なにとぞよろしくお願いします。
作業療法とは「人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。」(日本作業療法士協会定義2021年)。しかし、作業療法の対象範囲は、医療・福祉・介護・保健と多岐にわたっており、地域共生社会にむけた作業療法の専門性の確立が課題といえます。
学会テーマは「近未来にむけた作業療法の実現可能性を考える」としました。第21回学会では「伝えよう!作業療法の魅力-健康を支える作業の知から‐」と題し、作業療法士自身が作業の持っている力・魅力を伝えるという内容でした。その想いを受け継ぐとともに、地域共生社会の実現が見込まれる2025年の近未来にむけて、いま一度、作業療法士が社会に貢献してきた実践、これから望まれる実践について再考し、それらを共通認識にすること、そして対象者や他職種、次世代の方々に作業療法が社会に貢献できることを知っていただきたい。そうした想いからテーマは作業療法の実現可能性を考えるとしました。
学会では一般演題(口述・ポスター)以外に、市民公開講座、特別講演、シンポジウム、教育セミナーを予定しています。その他のプログラムも、一般向けの「作業療法体験」や「作業療法実践」の紹介ブースなど様々な内容を企画しております。
ぜひ、多くの皆様にご参加いただき、日頃の作業療法実践の成果をご発表いただきたいとともに、活発なご質疑、ご討議をしていただければ幸いに存じます。